「10年空ければ安心」は本当?まず知っておきたいこと
2026年から、退職金とiDeCoを一時金で受け取るときのルールが変わります。
よく「10年空けないと損する」って聞きますよね。
でも、ちょっと待ってください。
10年空けることだけを考えて受け取り時期を決めると、かえって損する可能性もあるんです。
大事なのは次の3つ。
- 税金は実際いくら違うのか
- 受け取りを遅らせることで失うものは何か
- 将来の医療費や介護費に影響しないか
これ全部ひっくるめて、自分に合った受け取り方を考えることが何より重要です。
そもそも10年ルールって何なの?
退職金やiDeCoを一時金でもらうとき、退職所得控除っていう税金の優遇措置が使えます。
これがけっこう大きい。
これまでは、一度この控除を使っても5年経てばもう一度使えたんです。
それが2026年からは10年空けないと使えないように変更されます。
何が問題になるの?
退職金とiDeCoを近いタイミングで一時金受け取りすると、控除が重複してしまって税金が増えやすくなります。
簡単に比較すると
| 項目 | 2025年まで | 2026年から |
|---|---|---|
| 控除を再利用できる期間 | 5年 | 10年 |
| 近い時期に受け取った場合 | 影響は比較的小さい | 税金が増えやすい |
「待てば得する」とは限らない理由
「税金減らしたいから10年待とう」って考える人、多いと思います。
でも、ここに落とし穴があります。
待っている間に失うもの
受け取らずに置いておくお金は、当然使えません。運用もできません。
例えば、
- 10年待つことで税金が50万円安くなる
- でもその10年間、そのお金は動かせない
これって年間5万円分の機会を失っているとも考えられますよね。
「税金がいくら減るか」だけじゃなくて、待つことのコストも考えないといけません。
よくある3つのパターン、あなたはどれ?
パターン①:60歳でiDeCo、65歳で退職金
5年しか空かないので、税金が増える可能性が高いです。
対策としては、
- iDeCoを年金形式で受け取る
- 一時金と年金を併用する
といった方法があります。
パターン②:60歳で退職金、70歳でiDeCo
10年以上空くので、ルール的には問題が出にくい形です。
ただ、
- 70歳まで運用を続ける不安
- 途中でお金が必要になるかも
このあたりも含めて検討した方がいいでしょう。
パターン③:退職金が少なくてiDeCo中心
「うちの退職金少ないから関係ないや」と思いがちですが、受け取るタイミング次第で影響は出ます。
金額の大小より、いつ受け取るかの方が重要だったりします。
受け取り時期を選べない場合はどうすればいい?
会社の制度で退職金の受け取り時期が決まっている場合もありますよね。
そんなときでも、
- iDeCoを年金受け取りにする
- 一時金と年金を組み合わせる
こうすることで、税金や所得の集中をある程度分散できます。
完全に避けられなくても、何もしないよりはマシです。
将来の医療費・介護費にも要注意
iDeCoを年金でもらうと、毎年の所得になります。
そうすると、
- 介護保険料が上がる
- 医療費の自己負担割合が変わる
こういった影響が75歳以降に出てくることがあるんです。
目先の税金だけじゃなくて、将来の負担も含めて考える必要があります。
ポイントまとめ
- 10年ルールは絶対守らなきゃいけないものじゃない
- 待てば必ず得するわけではない
- 受け取り時期で税金は変わる
- 将来の医療・介護費への影響も考慮すべき
最後に:正解は人それぞれ
退職金とiDeCoの受け取り方に、万人共通の正解はありません。
- いつお金が必要になりそうか
- どこまでリスクを取れるか
これは人によって全然違います。
もし、
- 自分のケースがよくわからない
- 一度ちゃんと計算してみたい
そう思ったら、よくわからないまま決めちゃわないことが一番大事です。



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